QOL向上のためにできること

あなたが変える高齢者のQOL

QOLやADL向上へ向けた介護と自立支援

介護の仕事においては、介護利用者に対する生活援助が大きなウェイトを占めるといわれています。なぜなら、介護利用者の生活の質いわゆる「QOL」を高めながら介護利用者本人が自立に近づくことが介護における最終目標だからです。

そして生活援助をするにあたっては、QOLやADL(日常生活動作)の向上に加え、生活への意欲といった精神状態の変化についても、介護利用者をよく観察しなければなりません。介護利用者の心身状態が安定すれば、次のステップとして自立や介護予防に向けて働きかけます。次に具体例を見てみましょう。

 

例えば調理のシーンでは、介助者が全ての作業をするのではなく、ニンジンの皮むきやキャベツの千切り、あるいは味見だけでも、介護利用者ができる範囲で作業を任せます。役割を与えることで、自立への意欲や興味、目標を引き出すことができるのです。

また、日頃から利用者が台所のガス器具や電気製品を扱っているのであれば、安全かつ適切に使用されているのか、調理のついでに介助者が確認するとよいでしょう。

 

掃除や洗濯についても、同じ姿勢で援助するように心がけます。介護利用者に掃除機を使えるだけの体力があれば、操作方法だけを教えて、可能な範囲で掃除を任せてみます。

ただし作業中にも、介護利用者の身体の状態を見極め、転倒などしないように、介助者は注意深く見守る必要があります。同じく洗濯をする場合にも、介護利用者のできる範囲で作業を任せます。

たとえば介護利用者の身体機能に障害があることで、洗濯物を干したり取り込むといった動作ができないのであれば、その部分だけ介助者がアシストします。

このように、QOLやADLの向上につながる介護に注力したい方は、こちらのサイトも熟読してみてはいかがでしょう。